about Decoupage* Studio Attic
デコパージュは、古くヨーロッパより伝わる伝統手工芸のひとつです。 語源をフランスのDECOUPER(切る・切り抜く)にもち、 中世ヨーロッパの社会でとても盛んになりました。 切り抜く(Cut)・・・・・自分のお気に入りの絵や写真、カード、 包装紙などを切り抜き、 貼る(Corage)・・・・・木やガラス・陶器・金属・布・プラスチックなど 身近にある素材の面に貼り付け、 塗りこめる(Coating)・・・・・仕上げ用ニスを塗り重ねて、 作品を作り上げていく。 この3つの「C」による基本作業に、数多くの技法や装飾を施して、 無限にある素材をオリジナル・アートに作り変えてしまう、 幅の広いトータルな手工芸がデコパージュです。 これは、デコパージュが「3C芸術」と言われる所以でもあります。 勿論のこと、リサイクルをして新しいものへ作り変えることも可能です。 古くなった家具を甦らせたり、あまり好みではない絵柄の陶器を、 好きな絵柄に変えてしまったり・・・・と。 素材となるものは、選びません。 蒲鉾の板だって可愛いメッセージボードに変身するし、 そうめんの箱だって素敵な書類入れに変わってしまう。 身近なもの全てが素材になるから、とっても奥が深い手工芸なのです。 この、日常生活に密着していることも、デコパージュの魅力でもあります。 暮らしの中のデコパージュ。TRYしてみませんか? History of Decoupage* Studio Attic 17世紀・・・・・シルクロードにより東西貿易が盛んだった頃、 イタリア・ベニスの家具職人が,当時ヨーッロパで最も人気の高かった 美術家具(特に東洋からの漆器類)を、安価に大量生産をするために 考え出され、作られたのがデコパージュの始まりと言われています。 その後、ヨーロッパ各地で広がりを見せ、特にフランスでは 上流階級のサロンで優雅な手工芸として流行しました。 マダム・ポンパドールやマリー・アントワネット王妃もこの芸術に 魅了された人々です。 18世紀終わり・・・イギリスの有名なロマン派詩人ジョージ・バイロン卿も デコパージュに魅了された一人で今でも彼の作品は残っているそうです。 19世紀はじめ・・・アメリカに渡ったデコパージュは、化学薬品の 開発による液剤の進歩や印刷技術の発展と共に、 誰にでも手軽にできるホビーとしての人気を高め、大流行しました。 1970年代・・・永いヨーロッパでの歴史と伝統に新しい技術が加わって、 日本に渡って来たデコパージュは、更なる技術開発に伴い、現在、 生活に身近なアートとして確立されています。 暮らしの中のデコパージュ。TRYしてみませんか? Material & Technique* Studio Attic 【素 材】 さて、前出でデコパージュは「素材は選ばない」と記しました。 では、どんなものが素材として使えるのでしょう。 土台・・・・・・・木は勿論、金属・ガラス類・陶器・キャンドル・プラスチック・ 紙・布・卵・本・貝殻、等。 プリント類・・・写真、カレンダー・便箋・封筒・和紙・千代紙・包装紙・ グリーティングカード・新聞広告・雑誌・布・・・ これも、大抵の印刷物は大丈夫です。 装飾・・・・・・・粘土・リボン・布・オーナメント類・押し花・紐、等。 どうですか?どれも身近にある素材ばかりだと思います。 そう、暮らしの中にデコパージュはあるのです。 【技 法】 「基本作業に、数多くの技法」・・・この数多くの技法、って? はい、これぞデコパージュ!と言うところです。 *たとえば、絵具やアルミホイル・ラップ・ろうそくなどを使用して、 木やプラスチックの土台なのに、まるで大理石かのように 見せる事もできます(マーブライジングの技法)。 *溶剤を使って、わざと作品にひびを入れてアンティークに 見せることも出来ます(クラックルの技法)。 *また、粘土を使って、絵柄を立体的にしたり(ルプゼの技法)、 *絵の周りに装飾して額を作ったり(額装の技法) *同柄の絵を何枚か使って立体的にする(3‐D、シャドウボックスの技法) これらも皆デコパージュの技法のひとつです。 これらはほんとにごく一部にすぎません。 こういった技法を組み合わせて作品を作ることによって、 また、プリント、素材、ペイント、仕上げ剤との組み合わせかたにより、 ファンタジックにもメルヘンチックにもまたアンティークにもと、 違った作風の仕上がりになります。 同じ素材でも、全く違う作品になるのです。 これがまた、デコパージュの面白みでもあり、醍醐味でもあるのです。 暮らしの中のデコパージュ。TRYしてみませんか? Copyright (C) since2001 ちゃちゃ丸. All Rights Reserved. |